ファンが見た1.19旗揚げ大会「巌流島は“正調”の武道であり、SEI☆ZAは“成長”の武道なんですよォォォ!!」/蜻蛉切

2017.02.25

テーマ『1.19 SEI☆ZA旗揚げ大会とは何だったのか?』


文◎蜻蛉切(ファン代表/SEI☆ZA観測者)


上記タイトルは、興奮したターザン山本さんのような口調で読んでいただければ幸いです。

女性版「巌流島」と言っても過言ではない「SEI☆ZA」の旗揚げ興行が、1月19日に行われました。約1年前のプロジェクト発表以来、ブログや動画を見て情報を追ったりイベントに参加したり、「SEI☆ZA」を応援してきましたので、ファン代表の視点から、感想を述べたいと思います。

◆ラダ選手とラジーナ選手に感動!
第1試合、押し出し3回で「SEI☆ZA」チームの先鋒・ブラジルのタバタ選手があっさりと勝利。この時「ちょっと、あっさりしすぎるルールだろ……」と場内がざわつき、大会が大コケする空気が渦巻いたのは否めませんでした。

しかし、第2試合以降は面白かったです。とくに第2試合のラダ選手と第3試合のラジーナ選手が、淀んだ空気を変えてくれたのが印象的です。伝統派空手をバックボーンに持つネパール出身の2人ですが、空手の型は学んでいるものの、顔面パンチありの格闘技自体、今回初挑戦だそうです。

試合前のイベントでそれを聞いたとき、「顔面に相手のパンチが入って、秒殺なんだろうな……」と不安でしたが、意外(?)にも善戦。ラダ選手とラジーナ選手の奮闘している姿がお客さんに伝わり、とても良い試合になっていました。惜しくもラダ選手とラジーナ選手は負けてしまいましたが、彼女たちの健闘に素直に称賛の拍手をおくりたいです。

そして、第4試合の高橋奈七永選手。3年前、私は「スターダム」の会場によく行っていたこともあり、奈七永(奈苗)選手のプロレスの試合は見ていましたが、格闘技の試合も見られるというのは、なかなか感慨深いものがあります。

ミャンマーで「ラウェイ」という立ち技格闘技に挑み、見事勝利を収めた奈七永選手ですが、総合格闘技としては初めての試合。相手(なんと49歳!)の打撃に苦戦しながらも、綺麗な投げ、押し出し、そして3カウントが決まり勝利を収めた瞬間は、場内が爆発。入場や試合の魅せ方など、「やはり、プロレスラーだな!」と思いました。かつてフジテレビで放送された番組『格闘女神ATHENA』での「キッスの世界」も見てましたが、あの時とは全く違う活躍ぶりです。

第5試合は、急遽ポイント無制限ルールに変更され、判定時のみ優劣がつくルールに。その第5試合を任された大将のリトアニアのユリア選手は、もはやプロのような攻め方で、最後は関節技で決着。レベルの違いを見せつけてました。「SEI☆ZA」チームが勝利したこともあり、会場はハッピーエンドの空気に包まれていました。もちろん、ギリシャチームの健闘も讃えたいです。

                               (撮影/ターザン山本)

◆人も道着もカワイイ
演出面の感想ですが、アイドルグループ「KissBee」の武道着姿がとにかく可愛かったです。私は昔から”袴萌え”なんですが、やはり華がある女の子たちが着ると映えますね。「KissBee」目当てのお客さんもいたようですが、こういったところから「SEI☆ZA」に注目してもらうのは大事です。

可愛いと言えば、ギリシャチームの選手たちのルックスに目を奪われました。とくに第1試合のソフィア選手と第3試合のクリスティーナ選手。クリスティーナ選手は、まだ15歳! 21世紀生まれってことですよ。手足が長くモデルのような体型でした。今後、世界で注目されそうな美少女格闘家になるんじゃないでしょうか。

ちなみに、「SEI☆ZA」チームには18歳のラジーナ選手がいますが、彼女はネパールの純粋な少女という初々しさがあるので、アイドル性が高いと思いました。「SEI☆ZA」のビジュアル担当として、メディアに露出していけばファンが増えそうです。

そんな選手たちが身につける道着もとても良かったです。「SEI☆ZA」チームは赤、ギリシャチームは紺、デザイン性も高くちょっとオシャレ。「巌流島」もそうですが、着てみたくなる道着っていうのは良い着眼点だと思います。

個人的には、「SEI☆ZA」の道着は、もう少し裾を長くしてプリーツをつくり、ふんわりとしたプリンセスラインのコートのようにするともっと可愛くなりそうな気がします。また、出場する各選手の星座の星図を小さめに入れると、選手の道着に対する愛着が湧くのではないでしょうか。

                               (撮影/ターザン山本)

◆ルールは全員が理解できるものに
ルール面としては、開始前に正座をして互いに礼をするのは、既存のジョシカク(女子格闘技)と差異が生まれ、日本産ジョシカクを感じることが出来ました。ギリシャチームにやや戸惑いの表情が見受けられましたが、ギリシャの哲学者・ソクラテスも「勉学は光であり、無学は闇である」と言ってますし、日本の武道精神を教えることで、他国との格闘技交流の光が見えてくるのではないかと思います。

今回のルールでは、やはり第1試合で不穏な空気にさせた「スモーポイント」が、正直微妙なところでしたが、土俵際の攻防は楽しめました。「巌流島」の闘技場と異なり、場外が広く設定されているので、必然的に「転落」の危険性が薄くなるのも安全性に配慮されており、好感が持てます。

ただ、正直言うとルールはちょっと複雑、良く言えばゲーム性が高いと感じました。やる側も見る側も理解力が必要なので(選手はほとんどが外国人ですし)、文字やアナウンスでの説明だけではなく、図柄で理解できるような施策(ピクトグラム化)が望ましいです。これまたソクラテスも「賢者は複雑なことをシンプルに考える」と言っていますね。

◆試合数はちょっと寂しい……
旗揚げ興行なので仕方がないかもしれませんが、試合数がたった5試合とはちょっと少なかったです。どの試合も判定決着がなくテンポが良かったのもあってか、従来のプロレス・格闘技イベントよりも短めの90分興行でした。人数が少ないなら少ないで、勝ち抜き戦を行うなど試合数を多くする工夫はしてほしかったです。

それでも「巌流島」第1回目の時のような、荒削りながらもこれから面白くなりそうな気配が漂います。ゆくゆくは、日本のみならず、世界でさまざまな武道・格闘技に専念している女性たちが、たくさん参加するような大会になってほしいですね。

◆改めて思う、「SEI☆ZA」とは何か
「巌流島」が、伝統技術を正調に引き継ぎ、または発展させ、培ってきた自己の技術・矜持を披露する武道エンターテイメントならば、「SEI☆ZA」は成長を見届ける育成型のプロジェクト、言わば武道ドキュメンタリーだと思っています。

それゆえ「SEI☆ZA」ファンは、輝きそうな”星”たちを見守る”観測者(オブザーバー)”でもあるわけです。


▼ SEI☆ZA第2回大会は、5月11日(木)に後楽園ホールで開催!
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