【7.28 SEI☆ZAレポート】タバタが奮闘するも4-3でTeam DATEが勝利!

2017.07.29

『SEI☆ZA旗揚げ第三戦 ~真夏の夜の星々~』。まずはSEI☆ZAを紹介するVTR上映からスタート。「SEI☆ZAは最強や最高峰のみを目指す舞台ではありません。いや、絶対に目指さないと言っているわけじゃなく、武道とは試合の勝ち負けだけじゃなく、一生を懸けて己を磨いていく、強くなろうとする心が大事、ということを言いたいのです」と、女性ナレーターの声が響く。


続いて、音楽に合わせ、石井美音奈を除くアイドルユニット『KissBee』6人のダンス。それが終わると、一人が言葉を発した。


「後楽園ホールを照らす星達は、輝き始めました。過去2大会の激闘を経て、SEI☆ZAガールズは着実に成長を遂げてきました。旗揚げ大会ではギリシャからの刺客、謎のエーゲ海・美猛女軍団に競り勝ち、前回大会では空手道禅道会に打ち勝ち、今日、旗揚げ第3戦を迎えました。今大会で迎え撃つは、謎の武道集団Team DATE(ティーム・デイト)武術四姉妹。インドの王族武術であり、全世界のマーシャルアーツの源流ともいわれる、マハーラージャ・カルーリカ(攻撃)&ヨーガ(防御)を操る武術四姉妹。皆様ぜひ、SEI☆ZAガールズに大きな声援を送って下さい。SEI☆ZAに果たし状をたたきつけたTeam DATE武術四姉妹、韓国チェ・ジョンヨン選手にも、大きな声援を送って下さい。SEI☆ZAとは女性ならではの美しさと闘いの激しさを、同時に体現する舞台です。SEI☆ZAとは単なるスポーツ競技ではなく、道を体現する舞台です。SEI☆ZAとは最強や最高峰を目指す舞台ではなく、個性や哲学を映す闘いの舞台です。SEI☆ZAとは武道の精神を追求しながら、見ている者を楽しませる舞台です。SEI☆ZAとはここにいる皆さんと一緒に作り上げていく、育成型武道エンターテイメントです。真夏の夜空に輝く、美しさと強さを兼ね備えた選手達を迎えましょう。選手入場!」


入場式が終わると、果たし状をチームSEI☆ZAに送ったというマハーラージャ・カルーリカ(攻撃)&ヨーガ(防御)を紹介する煽りVが流れる。近年、芸能活動のほか、総合格闘技やキックの試合に選手を送り出し、今年になって女子プロレス活動も「アイスリボン」で始めたTeam DATE。そもそもは仙台の伊達氏が学んできたマハーラジャ・カルーリカ(攻撃)&ヨーガ(防御)を、仙台で教え始めたのがきっかけで、震災を機に東京に移住。この日の試合を見てわかったのだが、怪しげな武闘集団ではなく、技術も精神も磨かれた女子チームだった。

2日前の記者会見では、Team DATEのメンバーは笑顔で「勝ちます!」と宣言。かたやSEI☆ZAの面々は「いい試合をします。私達と闘ってくれてありがとう」と、果たし状を突き付けられたにもかかわらず、ホンワカムードでコメントしていた。このまったり感が、ガチガチだけしている格闘技とは異質なところなのだが、殺伐としていないので見ている側には気持に余裕が生まれる。

ところがSEI☆ZA とTeam DATEの4対4勝ち抜き対抗戦が始まると、そんな空気は一変。SEI☆ZAのメンバーは勝ち負けにこだわっていた。

■若山蓮華(SEI☆ZA)vs 華蓮DATE(Team DATE)



第1試合は13歳対決。四女・蓮華は中学1年生で、華蓮は中学2年生。でも、キャリアが違いすぎた。若山は6歳から空手を始め、小学6年生で全国大会優勝。でもプロとしてはこれが初戦だった。対する花蓮は、幼少時からメンバーと触れ合い、アマチュア格闘技経験を豊富に積み、アマだけでなくプロのMMAのリングでも試合をしている。

華蓮の得意技はカルーリカ・Fスーリヤ(連続回転蹴り)とのこと。君が代で入場すると、ヌンチャク・パフォーマンス。直、華、法は刀を使って演武。


華蓮は前に出て圧力をかけ、右足での高い蹴り、首相撲からのヒザ蹴り連打、右フック連打。右ハイがもろに顔面に入り、主審が「技あり」とカラテポイントを認める。


両者が場外に出たあと、蓮華は必死に相手の右足に組み付くが、華蓮が押し出しスモーポイント。

華蓮は前蹴りから首相撲。そのまま力で押し出し、スモーポイントを取って、合わせ1本勝ちした。


華蓮は右の蹴りに威力がある。パワーでも圧倒。蓮華は大きく左まぶたを腫らし、自軍の席に戻ると涙をこぼした。応急処置として3針縫い、大会終了後、改めて病院に向かった。

■ラダ・マナンダー(SEI☆ZA)vs 華蓮DATE(Team DATE)



ラダは、いつか母国ネパールの軍隊に入りたいという夢を持つも、SEI☆ZAの大会ではいまだ勝星なし。身長差は10センチ。ラダの方が高い。だが体重は、わずかだが花蓮の方が重い。

1ラウンド。華蓮はゆっくりした動作で、両手をしっかり上げて構える。ラダは右ロー。下がる華蓮。ラダが右ミドルに続いてタックル。そのまま押し出し、スモーポイントを取った。

蹴りが交錯した後、ラダが押し出して、ラウンド終盤再びスモーポイントが入る。

2ラウンド。ラダは右ローを放ち、パンチを打ちながら突進。ストレートを放って組み付く。ところが華蓮がここで大逆転。力でラダを寄り切り、スモーポイントを獲得した。

ラダの右ロー、華蓮の右前蹴り、そして組み合って相撲状態に。30秒以上、力で押し合い、両者倒れた所が場外だった。


3ラウンド。ラダが右で蹴れば、華蓮は右足を伸ばして牽制。華蓮が組み付くとラダは右ヒザ蹴り3発で対抗したが、華蓮が押し出しスモーポイント。

続いて組み合いになり、ラダは右ヒザ蹴り、そして押し出してスモーポイントを初めて取り返した。

その18秒後に、再びラダがスモーポイント。この時点で残り20秒。

ラダは華蓮をグラウンドに持ち込み、バックマウントからチョークの体勢に入ったが、ここでラウンド終了。


ポイントはラウンドごとにリセットされるのがルール。ただし判定は累計ポイント数で勝敗が決する。ラダが4ポイント、華蓮は2ポイントだった。でも花蓮のガードは最後まで下がらず、どこかで相手の足とぶつかり、足の小指を突き指したが、それでも乱れずにキチンと闘う凛々しさがあった。

■ラダ・マナンダー(SEI☆ZA)vs 華DATE(Team DATE)



長女・華の得意技は必殺の二段蹴り、カルーリカ・エアDキック。Team DATEの中でも屈指の実力者と言われる華が、次鋒に出てきた。最近プロ野球の世界でも2番打者に強打者を据えるチームがあり、成功しているが、この対抗戦でも華を次鋒に据えたことが良かったように思える。華の相手を見つめる目が、シャレにならないほど鋭い。正座し、礼を終えたあと、まっすぐ見つめる厳しい視線の先にラダがいた。

1ラウンド。開始10秒で華が押し出しスモーポイント。

華は離れた位置から二段蹴りで牽制したが、今度はラダが押し出してスモーポイント。


華は右足を前に構えたり、左足を前に構えたり、自在に足位置を変えながらも、両腕のガードはしっかり上げたまま。右足で変則的な蹴りを繰り出すと、組んで右ヒザ蹴り2発。倒して相手を場外にだし、スモーポイントを獲得した。

最後は華が左ミドルから組んで押し出し、スモーポイント。合わせ一本勝ちした。

■ラジーナ・ビスタ(SEI☆ZA)vs 華DATE(Team DATE)



自撮り好きなラジーナが登場。でも勝ち抜けず、この1試合で敗れることに。

1ラウンド。華は離れた位置から右前蹴りを2発放って牽制。組むと華が背後に回ったが、組み合いになり、華が押し出す。これでスモーポイント。


ラジーナが強烈な右ストレートを放つが、組むと両者が場外へと倒れこむ。ここでラジーナは右足首を痛めてしまい、足をひきずって闘技場へ戻ると、主審が「ダウン!」のコール。アイキポイントが入ったが、カウント7まで数えた後、戦闘不能と見て試合をストップした。

■タバタ・ヒッチ(SEI☆ZA)vs 華DATE(Team DATE)



SEI☆ZAの大将タバタは、柔道・柔術をブラジルで学んだ実力者。入場時、日本刀で斬るパフォーマンスを見せた。3試合目の華だったが、まだ余力は十分ありそうだ。

1ラウンド。華が蹴るとタバタが倒し、マウントポジションから腕十字を狙うが、華が抵抗。決められずに体を離した。右構え、左構えと変えていく華にタバタが突進。一度は両者場外となったが、タバタが次は押し出し、スモーポイント獲得。この時点で残り27秒。

グラウンドでタバタが上になると、下から華は腕十字狙い。ここで同ラウンド終了。


2ラウンド。華は右足の変則的な蹴りで威嚇し、さらに左足を軸に回転し、高々と上げた右足で回転蹴りを見せるも当たらず、組み付いたタバタは投げ技を決めてジュードーポイント。

華がバックブロー。タバタはグラウンドで肩固め。寝技は30秒でブレイクになるが、20秒が経過したとき、主審が華に「ギブアップ?」と尋ねると、その声にタバタが反応し、技をほどいてしまう。勝ったと思ったのか、主審を見上げるタバタ。主審は「ノーノーノーノー」と言うも、このあとは押さえ込むだけで30秒ブレイクとなってしまった。立ってからは相撲状態となり、グラウンド状態となるとマウントを取ったのはタバタ。これも30秒ブレイク。華が前蹴り2発を放ったところでこのラウンドが終了。


3ラウンド。疲れてきた2人は闘技場で構えたまま、にらみ合う。45秒を経過したところで主審の「アクション!」の声。弱いローを出し合うと、1分8秒を経過した時、再度「アクション!」の声。華が打撃で攻めるとタバタは組み付き、ヒザ蹴りの打ち合いに。タバタが倒すと下から華が両足で相手をとらえて胴締め。すると両肩が闘技場についていたので、カウントツーが入る。スリーまではいかなかったのでフォールポイントにはならず。寝技30秒ブレイクの後、スタンドで再開。華はバックブロー。タバタは組んで倒し、相手の左腕に腕十字を狙い、外れても再トライ。ここで終了のゴング。

タバタ2ポイント、華0ポイントで、タバタの判定勝ち。試合後の礼が終わっても華の鋭い目つきは変わらず、客席に入って応援者に頭を数回下げると、涙がこぼれていた。

■タバタ・ヒッチ(SEI☆ZA)vs 直DATE(Team DATE)



直の得意技はカルーリカ・エアD2。二段跳び蹴りだ。メンバーの中では一番体格がいい。

1ラウンド。タバタと組むと直が下になり、フォールカウントワン。タバタは腕十字を狙うも寝技30秒ブレイク。直の右パンチが顔面にヒット。組み合うと両者がヒザ蹴り。タバタが投げようとするも崩れてグラウンドになり、下になった直がカウントワン。タバタのハーフマウントで寝技30秒ブレイク。直が右前蹴り。組むとタバタが押し出そうとするが、同体で場外へ。

2ラウンド。華は右足を前に構え、右前蹴りを出して相手を盛んに牽制。蹴り足が相手のももに、すねに当たる。サイドキックのモーションも見せたが、1分27秒を経過したところで主審の「アクション!」の声。タバタが組んで押し出し、スモーポイント獲得。

直は疲労の色が見え、横蹴りで相手の前足を蹴るも、グラウンドでタバタにサイドポジションを取られ、フォールカウント2。続けて腕十字を狙うも、このラウンド終了。


3ラウンド。開始直前、島田主審が直に向かって「こちらに口頭注意。主審への暴言について口頭注意入ります。口頭注意だよ。わかった?」と通告した。前ラウンドでフォールカウントが入った時、片方の肩が上がっている主旨の声を直があげたのだが、それを主審は暴言と判断したとのこと。特に武道の大会なので、厳しい判断を下したそうだ。咄嗟の抗議だったのか、事実と違うという思いから口走ったのか、思わず心の叫びが口に出てしまったのか、どんな口調だったのか。いずれにせよそれは試合という緊迫した状況の中で出た言葉だ。聞き取れなかったので、これ以上は論評できないのだが、Team DATEでは主審の判定には反論はしないという指導が、日頃から厳格になされているということは記しておく。主審に対し、「はい!」と直は反省の言葉を口にした。

試合が始まると直の右ローキックを取ったタバタがグラウンドに持ち込むが、タバタは上のポジションを確保するだけで、30秒ブレイク。スタンドになると直が蹴り。タバタは下がるも組んで投げ、ジュードーポイント。ここで残り22秒。

直は前蹴りを放ちながら前に出るも、タバタは下がり、試合終了。

タバタが2ポイント、直が0ポイントで判定決着となった。


■タバタ・ヒッチ(SEI☆ZA)vs 法DATE(Team DATE)


大将決戦となって最後までもつれた対抗戦。法の得意技は体の柔らかさを活かしたヨーガ・スパイダーキック。


1ラウンド。24秒が経過し、まずは法は組んで投げて場外に叩き付け、ジュードーポイント。

続いて法が組んで場外に投げ出し、ジュードーポイント。

タバタは力を振り絞り、相撲状態から押し出してスモーポイントを獲得。

だがこれが3戦目となるタバタは力尽き、一度は直の押し出しを同体として耐えたが、最後は法が場外に投げ、ジュードーポイントを獲得。


主審はいずれも「技あり」とコール。背中からきれいに投げきった場合にジュードーポイントとなるので、法のポイントはスモーかジュードーか微妙なところだが、ここでは投げて決めたのでジュードーとした。

これで4対4対抗戦は終了。4勝3敗でTeam DATEの勝利となった。


2勝1敗と善戦したのにもかかわらず、チームを勝利に持ち込めなかったタバタは、涙を流してふさぎ込む。会場をあとにするまでタバタの悲しみは続いていた。2日前の記者会見の時に見せたホンワカムードは、もうどこにもない。対抗戦には参加しなかったユリアまで、落ち込んでいる。勝ち負けにこだわった、闘う女の執念が“見え隠れした”というより“ムキ出し”になっていた。

だから女性の闘いは面白い。SEI☆ZAにとっては旗揚げ3戦目で、初めて対抗戦で敗れたことになるが、次回大会での逆襲が楽しみになった。この日の敗戦は、あしたの勝利を掴み取ることになるだろう。


大将の法は、コメントブースで「今回勝ち抜き戦ということで勝った者が残って闘っていくということでしたが、チームSEI☆ZAは結成から一年足らずのメンバー。Team DATEは切磋琢磨して10年以上一緒にやってきています。チームとしての結束力が今回の結果に繋がったのかなと思っています。チームSEI☆ZAの方々も、これからどんどんチームとしての結束力が上がって強くなっていくのでしょうけど、私達はさらにその上を目指していきます。私達はインド王族武術家なので、こういった武道という場にもこれからどんどん上がっていきたいと思います」とチームを代表して話した。

【スーパーファイト】 ユリア・ストリアレンコ(SEI☆ZA)vs チェ・ジョンヨン(テコンドー/韓国)



ユリア170センチ、チェは174センチ。体格に恵まれた者同士の一騎打ちだ。

1ラウンド。ユリアがパンチをかいくぐり、バックを取ると投げ捨ててグラウンドに。腕を狙ったが取れず、寝技30秒ブレイク。

ユリアがワンツー、チェはローで牽制。ユリアはミドルキックを受けながらバックを取り、グラウンドに押し込むも、チェが上を取る。ユリアは下から腕十字を狙ったが30秒ブレイク。

ユリアがストレートパンチ。チェのミドルをキャッチし、引き倒してマウントを取ったが、すぐにこのラウンドは終了。


2ラウンド。チェは右ロー、続いて内股への左ロー。ユリアの右フックを、チェはスウェーバックでかわしてみせた。チェの左ミドルをキャッチすると、組んで押し出し、ユリアがスモーポイント。

ユリアはチェの高く上げられた左の前蹴りをかわすと、チェがスリップ。下から腕十字を狙うが、寝技30秒ブレイク。ユリアの左ストレートと、チェの蹴りが交錯する。残り9秒のところでユリアが飛びつき腕十字を狙うも、決めきれなかった。


3ラウンド。組み合いになり、開始15秒で押し出したユリアにスモーポイント。

左ストレートの相打ちの後、チェの伸びのある左ストレートが入った。チェはユリアの鼠蹊部のあたりに右の前蹴り。続けて右ローをピシッと打ち込む。両者パンチを打ち合うが、チェがジリジリと間合いを詰めだした。ユリアはストレートで反撃、倒すとバックマウントを取り、腕十字の形に。かなりガッチリ入ったようにも見えたが、30秒ブレイク。この時点で残り13秒。最後はユリアが同体気味に押し出したが、これはスモーポイントを獲得した。

ユリア3ポイント、チェ0ポイントでユリアが判定勝ちした。

文/安西伸一



人気ニュース

まだデータがありません。

人気動画

まだデータがありません。

NEWSの一覧へ戻る